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2009年05月04日

日本国憲法25条とiPhoneアプリ

きのうNHKで「 いま憲法25条“生存権”を考える 〜対論 内橋克人 湯浅誠〜」という番組を見た。

日本国憲法25条というのはご存知の方もいると思うがいちおう書いてみると、

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」

たったこれだけなのだが、非常にパワフルな条文だ。

しかし実際のところ今、この25条で謳われている「最低限度の生活」が担保されない状況にある。政府は財政事情を理由に社会保障予算を下げているが、25条ができた背景には「国の財政事情に関わらず国民が最低限度の生活を保障される仕組みが必要だ」との想いが当時あったのにも関わらず、だ。

憲法で謳うということは、国はそれを担保する義務を負っているわけだが、今の日本政府は義務を完全に放棄している。日本政府はもはや一国の政府の体をなしていないと思うし、少なくとも自民党政府が続く限りこの状況は変わることはないだろう。これまでの日本は民間の努力でなんとか支えられてきたが、それも限界だ。

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ところでITの世界では今iPhone向けアプリが絶好調。先日も10億ダウンロードを記録したばかりなわけだが、こういう、今世界中のお金が集まっているところと、仕事も家もなく最低限度の生活を送ることができていない人たちを結びつけることはできないものだろうか。例えば彼らからiPhoneアプリのアイディアを募り、良いものがあればアプリを作れる人が無償でモノを作り、儲かったお金は関わったメンバーで均等に山分け(レベニューシェア)する等。別にiPhoneのアプリだからといって特別なアイディアが必要なわけじゃない。ふだんの生活の中でちょっと改善したいこととか良くしたいことがあれば充分アイディアとして成り立つ。この循環が実現できれば世の中が変わるような気がする。

投稿者 punkbass : 2009年05月04日 06:44