« いまからDFSでライブです | メイン | やってみたい仕事:店舗のサウンドプロデュース »

2009年10月25日

勝間和代現象とか

いまいろいろと話題の勝間和代女史、自分も実は「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」が出た頃に数冊読んだ。ただその後、雨後の竹の子のごとくドカドカと本を出すようになりちょっと心配だったのだが、案の定というかなんというか、賛否両論交えていま世間でいろいろと云われている。

もちろん、頭のいい方なのでこうなることは当然計算の上だったはずだが、個人的には勝間氏の自身の露出方法に「なぜ?」と思うことが2つ。まず、ここまで本を出しまくると、さすがに勝間氏のひとつひとつの著作に対する相対的な価値が下がらざるを得ない。。これは非常にもったいないと思うが、でもまぁ、これだけ全国的に知名度が上がればそのぶんファンも増えるだろうし、結果、勝間氏はばっちり年収10倍アップしているのだろう。

そしてもうひとつ気になったのが、非常に短い期間に彼女の知名度が急激にアップしていること。短期間での急激な上昇は短期間での急激な下落に陥ることが多いと思うのだが、大丈夫だろうか。。

あと最後に、これも個人的な考えだが、勝間氏が云うことをそのまま実践したからといってみんなが彼女のようになれる、ということはやはりないと思う。また、拡大して云うと、いくら努力したからといってみんながイチロー選手のようになれるわけでもやはりないはず。なぜなら、人間はみなそれぞれの持ち場でのそれぞれの役割を持って生まれてきているからで、そこを見誤ると大変なことになる。先日あるIT系のイベントに参加した際にある講師(仮にKさんとする)が「自分はなぜこの時代、この場所に生まれてきたのか?まずはその答えを見つける努力をすることからすべては始まる」というようなことを言っていたのだが、全くその通りだと思う。また、別の人はこうも言っている。「この、人生という舞台で、舞台監督の指示を注意深く聞きながら、自分の役割をしっかり演ずること。ただ、舞台監督は舞台の袖で観客に気づかれることのないよう、目立たないように指示を出すので、演ずる私たちはその指示を見落とさないように注意しなければならない。また、舞台監督の指示を無視して自分の考えで踊ってしまっては、舞台そのものが台無しになってしまう。」

追記:話はそれるが、上記のIT系イベントでKさんが言っていた。「一見ものすごく成功しているように見える人でも、実はすべての面で成功しているわけではないことが多い。”財産は築いたが、家庭に大きな問題を抱えている”などといった実例をたくさん見てきている」。そういえば以前、地球を代表するドラマーのひとり、ヴィニー・カリウタ氏が「仕事面ではうまくいっているが、ワールドツアー続きで家庭を犠牲にしている」と言っていたのを思い出した。

投稿者 punkbass : 2009年10月25日 07:02