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- ライブリポート -

私がGachapinさんと2人でやっているノイズ・パフォーマンス・バンド「Escape From Dimension(エスケイプ・フロム・ディメンション)」が2003年11月1日に那覇の桜坂で行ったwanakio 2003主催のパフォーマンス風景です。

さあ、メンバーも揃って、いよいよ「マチあるき」スタート。手前はGachapinさんです。

解説してくださる建築家・真喜志好一さん(中央)。沖縄を心から愛しているのが、声から伝わってきます。

皆でぶらぶら歩きながら、

要所々々で真喜志さんの解説(昔の沖縄の町から今に至るまでのストーリーや、昨今の沖縄の建築にまつわるウラ話とか)を聞きます。

「那覇再発見 ただいま まちあるき中」

一行がすーじーぐゎー(筋道)を歩いていると、突如現れたナゾの白装束。(ナゼ2人が離れて位置しているかというと...真ん中に猫のウンチが散乱していたとの情報あり)

拡大その1)
ハンドソニックをプレイするわたくし。

拡大その2)
メチャクチャに怪しい、Gachapin氏。

ワークショップにて解説中。私の口べたには我ながらホントにトホホです。もう人前ではしゃべりたくない...。

真喜志さんの「来週はこんなこと、あんなことやります...」と喋っている声をGachapinさんがどんどん加工していく。何をいっているのかわかんなくなってきました。

感想を言いますと、ありきたりですが、今回ゆっくりマチの中を歩いてみて「やっぱり歩きはいいなぁ」と実感しました。日本の本土にいれば歩くのは当たり前ですが、沖縄にいると移動はいつもクルマなので、もう全然、歩かないんですよね(特に私自身は中部に住んでいるので)。で、ゆっくり歩いてるとやはり道ばたのちょっとした光景とかがいちいち目に入るので、ふだん見過ごしているようなことにどんどん気づく。こういうちょっとした「気づき」が生きて行くうえでは大切だと思うんですよね。小さなもの・小さなことを大切にしたいという気持ちが養われる、っていうのかな?

それから、今回解説して下さった建築家の真喜志さんですが、沖縄を、そして那覇のマチを愛している気持ちがすごく伝わってきてとても良かったです(Gachapinさんによると、本当は結構アブナイおじさんなのだそうです。ひとのライブで勝手に歌をうたったりするらしい...そういうの、私は好きですけどね)。

あと、真喜志さんの話では、米軍が駐留してしまったために沖縄の人が住む土地を奪われ、結果として大規模な埋め立てが行われて、以前は那覇の海にあったビーチやリーフとかもなくなってしまったとのこと。こんなのを聞くとすごくいらいらしてきます。私は基地がある沖縄しか知らないのですが、昔の沖縄を知っている人たちは、ぶつけようのないモヤモヤ感をずっとぬぐい去れずにいるのでしょうね...。

そうそう、肝心のライブパフォーマンスですが、初の野外、それも超・ストリートということで、なんとも新鮮な感覚で演奏させてもらいました。とある身近な人に「地獄の音楽」と形容された私たちの演奏ですが、この日は太陽の下でのパフォーマンスということで、わりにさわやかにできたのではないかと思います。

そんなわけで、個人的にもすっごく楽しめたイベントでした。音楽を抜きにしても、こういうwanakioのようなイベントはわたし大好きなんですよね。wanakioスタッフの皆様、参加者の皆様、Gachapinさん、本当にありがとうございました。