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ザ・日本国憲法セッション 2021 〜アートとしての日本国憲法〜

今年の憲法記念日に行ったライブの録画をYouTubeにアップした。

「THE CONSTITUTION OF JAPAN AS AN ART 2021 ザ・日本国憲法セッション 2021 〜アートとしての日本国憲法〜」

<当該のライブ情報>
開催日:2021年5月3日(月・憲法記念日)
開催時間:16時30分開場/17時開演/19時終演
開催場所:ライブハウスgroove(沖縄県浦添市)
出演:野村健太(Tromba Marina)
   上地Gacha一也(Electronica)
   安田陽(Equipments)
料金:¥1,500円+ドリンクオーダー(¥500〜)
ご予約とお問い合わせ:groove@cosmos.ne.jp

コロナ下におけるライブ活動のありかた

コロナでミュージシャンは思うようにライブ活動ができなくなっている。

もちろん自分も例外ではなく、キャンセルになったイベントは数知れず。

そして今日もまた、とある大きなコンサートの延期が決定した。

「これじゃやってられない」が率直な気持ち。

予定を入れてはリスケ、予定を入れてはリスケ、、
リスケはまだ良いほうで、キャンセルになれば
それまでの準備が水の泡。

こういうことを繰り返していると
精神衛生が少しずつやられてくる。。

ならば、もう集客前提のリアルなライブはバッサリあきらめて、
無観客のライブに振り切ったほうが良いのではないか。
そんなことを強く感じている次第。

ミュージシャンというのは「ライブの予定がある」だけで
人生に前向きになれる単純な生き物なのである。

逆に言えば、ライブの予定がないミュージシャンは
死んでいるも同然。。本人的にはそんな感覚だろう。
少なくとも私はそうだ。

ならば不確定要素が多い有観客ライブはもうやめたほうが
良いのかもしれないと思う今日この頃。

コンサートに出演します

ライブします

YAMAHAの6弦ベースTRB1006Jの実機レビュー

先月は、ほぼ毎晩ライブ配信の仕事。
肉体的・精神的にギリギリの状態が続いていた。

なにか気分転換したいと思っていたところ、知り合いのベースプレイヤーが6弦ベースを手放すと聞き、ならば自分に譲ってほしいとお願いして快くOKいただいた。

そんなわけでいま、手元にヤマハTRB1006Jがある。
冨田ラボ先輩も使用している6弦ベースだ。


ちなみに色は光の当たり方でだいぶ変わるかも。
自分の個体は赤だが、もう少し濃い印象。

TRBシリーズの公式サイトはこちら

TRB1006Jのスペック

TRB1006J
希望小売価格: 140,000 円(税抜)

2010年4月 発売
TRB1000シリーズ の6弦モデル

  • メイプル+アルダーのラミネートボディ
  • 反りやネジれに強い5ピースネック構造
  • ピックアップはクリアな音像を追及したハムキャンセルタイプ
  • 3バンドイコライザーを備えたアクティブ5コントロールシステム
  • 高い伝導効率で弦振動をボディに伝える新開発ブラスブリッジ

同じ6弦のジョンパティトウッチモデルTRB-JP2とのスペック比較は以下。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_basses/trb/specs.html#product-tabs

TRB1006Jを写真で解説

以下、写真とともに私感を。


非常にコンパクトにまとめられたヘッド。オモテにはメイプルの化粧板?が薄く貼られており、見た目Good。重量バランス的にもヘッドは小さい方が良い。よくこの小さなヘッドにペグ6つ付けられたなぁと。


指板はローズ。目は粗い。ふだんはエボニーやメイプル指板のベースばかり使っているのでよくわからないのだが、ローズはこのくらいの目の粗さがわりとフツーなのかもしれない。


ボルトは6本。非常に深いポジションでボディにネジ止めされている。
そのせいか、弾くと弦振動が身体にガンガン伝わってくる。
弾いていてとても気持ちが良い。


ネックはメイプル+ナトーによる5層とのこと。
ヤマハは昔からナトー好きですね。。


幅広ネックを支えるためトラスロッドは2本入っている。


スペック表によるとボディはメイプル+アルダーとのことだが、実際にはこのように4層になっている。
この黒くて薄い層はなんだろうか。。


一見ハンバッキングっぽいが、実はハムキャンセルシングルコイルのピックアップ。
ブリッジは弦間17mmで固定されている。
4弦の19mmと比べるとかなり狭く、正直戸惑う。
慣れないとパッと弾きたい弦を弾けない。

TRB1006Jを入手しての感想

エレキベース全体の出荷本数における6弦ベースの占める割合は果たして何パーセントくらいだろうか。1%あればいいくらいではなかろうか。。とにかく市場規模は小さいと思われるが、ヤマハはかなり昔(30年くらい前?)から6弦ベースの開発に力を入れてきた。

そして、そのノウハウの集大成がこのTRB1006Jだと感じた。6弦ベースの開発・製造には、4弦ベースとは全く異なるノウハウが必要となるはずだが、この楽器はとにかく全体のバランスが素晴らしい。

6弦ベースを開発する場合、特に以下の点に考慮する必要があると思われる。

  1. 重量
  2. ヘッド側とボディ側の重量バランス
  3. 弾きやすさに配慮したボディ形状
  4. ネックの剛性
  5. 弦間隔

そしてこのTRB1006Jは上記の全ての面でかなりイイ線をいっていると思う。

この個体の重量はきちんと計っていないのだが、おそらく5kgくらいだろう。昔アトリエZのヘヴィウェイトアッシュの5弦を持っていたのだが、あれは完全に腰にくる楽器で、やむなく返品した。このTRB1006Jは、ストラップで背負っても腰が痛くなるところまではいかない。なんとかステージもこなせそうである。また、重量バランスも全く問題ない。

ボディ形状も良い。見た目も良いし、弾きやすい。昔、カシオペア時代の櫻井哲夫氏がヤマハの6弦ベースのプロトタイプを使用していた頃、ヤマハは櫻井氏にライブで使用してもらいながらボディを削ったりしていたという話を聞いたことがある。その集大成がいまのTRBだと言える。

ネックもしっかりしているように思う。いまのところソリもなく、非常に安定感がある。

弦間隔については個人的には弦間隔は17mmは狭い。だが、おそらく19mmにするとネック幅も広くなり、結果として重量が増えてしまうというマイナス面があるのだろう。そう考えると17mmが妥当なのかもしれない。まぁ慣れればなんとかなると思う。

肝心の音だが、櫻井氏、ジョンパティトウッチ氏のそれ系だ。スーパーロングスケールゆえか、ローBの音程感もしっかりしている。アクティブサーキットも非常に良く効き、使いやすい。そして電池が入っているベースとしてはクセが少ない方だと思う。

以上、TRB1006Jを実際に手にしての印象をまとめたが、しかしこれだけのクオリティのベースを定価14万で販売できるヤマハ、恐るべしである。

納浩一さんによる6弦ベースのCメジャースケール運指

納浩一さんがこういう動画を上げていた。

6弦ベースをちゃんと弾きたいなら、これを全部のキーでマスターする必要がある。。

動画を見ていてもよくわからないので、タブ譜に起こしてみた。

矢印はポジション移動するタイミング。

上昇と下降でポジションが違うのがミソか。。

ライブ配信について

ライブ配信って、自分でやれる人は世の中にそう多くはいないんじゃないかな。

なぜなら、実にさまざまな能力が求められるため。

  1. パソコンの知識
  2. インターネットの知識
  3. さまざまなネットサービスを使いこなせる力
  4. 音楽の専門知識
  5. 音の善し悪しが分かる耳
  6. 映像のセンス

最低限これらの力がないと、ちゃんとしたライブ配信はできないはず。

どの力も、ちょっとかじったくらいでできるようになるものでもない。

特に音楽の専門知識はハードルが高い。

2020年9月26日(土)ライブハウスモッズ支援チャリティライブ

コロナの下でのライブ再開について

コロナの下、どんな形ならライブを再開できるのかを考えてまとめてみた。

w/コロナでのライブハウス再開ロードマップを考えてみた(沖縄県の場合)

【Vol.2】w/コロナでのライブハウス再開ロードマップを考えてみた(沖縄県の場合)

ただ、Vol.2に書いたとおり、まだ課題も残っており、結論は出ていない。

あと、気になるのは、たとえ条件的に再開のメドが立ったとしても、問題は肝心のお客さんがライブハウスにきてくれるのか、という点だ。

こればかりはミュージシャン側ではどうにもならない。自分がお客さんの立場だったらどうだろう。。?

コロナの下でバンドがライブをやるときに想定されるシチュエーション

コロナの下、5人編成のバンドがライブハウスでライブをやるとする。
どんなふうになるのだろうか。

1.ステージの広さの話

お客さんは10人来て頂く前提で、
メンバー間、お客さん間それぞれ2mずつあけることを想定して計算してみた。それが以下の図。

1)メンバー5人、お客さん10人の場合

図中に書いたとおり、
メンバー5人、
お客さん10人だと
横幅:13m
縦幅:10m
つまり130平方メートルの面積が必要になる。
これはけっこうな広さだ。

ちなみにメンバーが3人で
お客さんが6名だとどうなるだろう。

2)メンバー3人、お客さん6人の場合

この場合は49平方メートル。
こちらが現実的な気がする。。

2.換気の話

換気の問題もある。

窓を開けながら演奏するのって現実的なのだろうか?
窓を開けないで換気するとしたらどんな方法があるのだろうか?
ライブハウスは地下にあることも多いので、換気の話はなかなか大変だ。。

3.ヴォーカルの話

マスクしたまま歌を歌うことは可能なのだろうか??
マスクの代わりに透明のなんとかシールドをつけて、クリップマイク?で歌うのだろうか?

4.利益の話

メンバー5人、お客さん10名を基準に、チケット代と利益の関係以下にシミュレートしてみる。
ただしライブハウスへの支払いは含まれてませんので、実際にはもう少し減ると思います。

ギャラひとり1万円欲しい場合
チケット代ひとり5000円、10人で5万円。
5万円をメンバー5人で割って、ひとり1万円。

ギャラひとり6000円欲しい場合
チケット代ひとり3000円、10人で3万円。
3万円をメンバー5人で割って、ひとり6000円。

ギャラひとり5000円欲しい場合
チケット代ひとり2500円、10人で2万5千円。
2万5千円をメンバー5人で割って、ひとり5000円。

ギャラひとり4000円欲しい場合
チケット代ひとり2000円、10人で2万円。
2万円をメンバー5人で割って、ひとり4000円。

ギャラひとり3000円欲しい場合
チケット代ひとり1500円、10人で1万5千円。
1万5千円をメンバー5人で割って、ひとり3000円。

こうみると、チケット代2000円で、ライブハウスへの支払いも行い、
メンバーのギャラはひとり3000円くらいが現実的かなと。

ちなみにメンバー3人、お客さん6名で考えてみると、
チケット代ひとり2000円、6人で1万2千円。
1万2千円をメンバー3人で割って、ひとり4000円。
ライブハウスへの支払いを考慮すると、メンバーのギャラはひとり3000円かな。

長々と書いたが、つまり1回のライブでギャラひとり3000円欲しければ、

  • メンバー5人 / お客さん10人 / チケット代2000円(130平方メートル必要)
  • メンバー3人 / お客さん6人 / チケット代2000円(49平方メートル必要)

のどちらかでやれば良い、ということになる。

5.これからのライブ形態

換気という課題は依然残るが(そもそも換気の定義はなんだろう?)、
もしライブハウスでやろうとすると、
編成的にはソロかデュオ、ぎりぎりトリオまでか。
ただしお客さんは6人まで、とかになる可能性もある。
もちろんライブハウスの大きさによるが、
私がふだんお世話になっている場所で考えると
このくらいの規模になりそうだ。
自分の中の落としどころとしても、
インストのトリオで、後者のスタイル、つまり
メンバー3人 / お客さん6人 / チケット代2000円でのライブをたくさんこなす。
そんな感じで思っている。

なお、上記もろもろの課題をわりと一気にクリアしてくれそうなのは野外でのライブだ。
今後はそんな野外会場が注目されるのではないか。
私の中でいくつかイメージしている場所はあるが、
ただそうなると、それはもはや「ライブハウス」の形態ではない。
さしずめ「ライブフィールド」?
これに配信を掛け合わせて収益を得る形だろうか。