先日、用事があってハローワークに寄ったところ、7月25日に沖縄・北部地区で開業予定のテーマパーク「ジャングリア」の求人情報が目に入った。
正社員だけで20種類、マネージャークラスの募集も多い。
その中にはエンタメ系のマネージャー募集もあったので、求職中の友人に伝えた。
・・のだが、開業一ヶ月前という時期にこれだけの重要な職種がまだ見つかっていないとは、、ジャングリア大丈夫なんだろうかと心配になってきて、ちょっと調べてみた。
そこで見えてきたのは、成功は容易ではないと感じざるを得ない課題の数々。
ジャングリアの経営母体は株式会社刀というマーケティング企業で、代表の森岡氏は天才マーケターとしてよく知られている人物だ。
森岡氏のジャングリアに関する発言も、強気?楽観?ポジティヴシンキング?収入の低い沖縄北部の人たちの賃金を上げるとか沖縄への貢献など、とにかく美しい話しか出てこない。
ジャングリアのイメージ図も、「これはなんだかすごいかも」と思わせるのに十分な出来。
ただ、マーケティングの専門家にとって話を「盛る」のは朝飯前、一番得意なことなので、そのあたりは差し引いて聞く必要があるなとは以前から感じてはいた。
・・と、本物のジャングリアの映像が公開されていた。公開されたのはおとといらしい。
入り口にあるツリー↑↑↑
もともとWebサイトに載っていた、ツリーのイメージ図↓
ジャングリアのウェブサイトにはジャングル感120%のイメージ図がずらっと並んでいるが、大丈夫だろうか。来場者の期待に反することだけは絶対に避けなければいけないが・・
その他、重要予測や従業員の雇用、交通渋滞、他の県内観光地への影響など、懸念は少なくない(というか非常に多い)。興味のある方は、日本遊園地学会の塩地優さんという方が書いた計5万文字の分析レポートをこちらからぜひ。
しかし、ここまで不利な条件の中で、なぜ刀社はこのプロジェクトを進めたのだろうかという単純な疑問がどうしても拭えない。
そもそも、この暑い沖縄でなぜ屋外テーマパーク? しかもジャングル? スパ?
蒸し上がってしまう・・
・・ここには、なんらかの大人の事情があり、やむなく進めざるを得なくなってしまったのではないだろうか・・
だが、塩地さんもおっしゃっているとおり、万一ジャングリアが失敗してしまうと各方面への影響は非常に大きなものになる。
成功を祈らずにはいられない。