沖縄に中川陽介さんという映画監督がいる。
中川監督の出身は東京。これまでに長澤まさみさん主演の「群青」をはじめ数多くの映画を撮っており、また、作品が何度もヨーロッパの映画祭に招待されるなど高い評価を得ている。さらに、小説家としても活躍しており、沖縄を舞台にした作品を発表しいくつかの賞も受賞している。
が、その中川監督、名刺を見ると、「ハルサー/映画監督/小説家」とある。
ハルサーというのは沖縄の言葉で農家を意味する。
「ハル」が畑、「サー」というのは英語で言えば「er」。つまり畑をやる人。
なお、農家はハルアッチャーとも呼ばれる。こちらは「畑を歩く人」という意味。
中川監督は沖縄の糸満市で農家をやっているのである。
そんな中川監督が新作を発表した。タイトルは「やくそく」。
今回、自分はこの映画の広報をお手伝いさせてもらうことになった。
いまから75年前に出兵した初恋の人。
その彼の帰りを約束の場所でいまも待ち続ける、90歳のおばあさんの話である。
5月16日(日)に糸満市のサムシング・フォー西崎という結婚式場の大ホールで1回きりの上映を行った。
当日はキャパ400人のところコロナで200人分のみ席を用意していたのだが、予想どおり(?)満席に。
今日の琉球新報でも上映会の様子が掲載された。
非常に反応も良く、別の場所でも上映してほしいというリクエストがさっそく寄せられている。
今後は公民館ツアーなどもやっていきたいと監督と話している次第。