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ミュージシャンになりたいという我が子への対応

鴻上尚史さんのこのコラムは面白かった。

「高橋一生が『長年の下積み』の末にブレイク」に鴻上尚史が怒り 俳優志望の息子に悩む父親に贈った言葉とは

自分の場合、音楽の道でプロになろうと決めたのは中学生のとき。

そして進路のことで本格的に親とぶつかったのは高校3年のとき。

どうやればプロになれるかなどわからなかったけど、その当時の限られた知力と情報量を自分なりに駆使して立てた作戦は「東京の音楽の専門学校に行って、そこでコネを作って音楽業界に入り込もう」というもの。結局音楽学校には行けなかったのでそれが有効な作戦だったかどうかは検証できなかったけど、友人のギタリストSさんはまさにその方法でプロになり、業界のど真ん中でバリバリに活躍されていたわけなので、あながちハズレでもなかったんじゃないかな?とは思う。

で、結局「プロを目指してる人が世の中にどれだけたくさんいると思ってるんだ!」とか「ケガして楽器弾けなくなったらどうするんだ!」とか「何が何でも大学だけは行け!」という親(特にサラリーマンの父親)に無理やり押し切られ、考えたあげく音楽サークルができるだけたくさんある大学を東京周辺で探すことにした。そしてひとつだけ、滑り止めの滑り止めで受けた大学にかろうじて引っかかり、浪人は絶対に嫌だったのでそこに入学した。

そして、大学卒業後はバブルだったので楽器メーカーにいったん就職するものの、やはり音楽に専念したくて2年で辞めた。25の時。

。。そんな感じだったのだけど、プロでやりたいという想いを誰かに応援してもらった記憶はまったくなく、また、親に楽器を買ってもらったことも過去一度もない。

当時は反対され続けてホントに嫌な気分だったけど、いまから考えると、あれだけ反対されたからこそ、より芯が強くなったのかな? まぁ、親がそこまで考えて反対してたのかは疑問だけど。。

そんな中、自分の心の支えになってくれた本があった。

ザ・スパイダースのギタリストでもあった井上堯之さんが著した「ミュージシャンをめざすキミへ」という本(絶版、現在入手はかなり困難な模様)である。

この本には「ミュージシャンというのは、目指すべき価値が十二分にある、本当に素晴らしい職業だ」と書かれていたと記憶している。

10代〜20代半ばのアマチュア時期の自分を応援してくれたのはこの本だけ。

井上堯之さんは昨年の5月にお亡くなりになったのだけど、そういう意味で自分の人生をまさに支えてくれた人だった。井上堯之さんには感謝してもしきれない。。

ちなみに、鴻上さんが上のコラムで

僕は、「俳優になろうと思うんです」と言われると、「やめた方がいい」と答えます。それでへこんでしまうような人は、そもそも、俳優を目指すエネルギーも続ける気迫もないと思っているからです。

これはそんな気がする。俳優とかミュージシャンとかっていう、なり方もわからなければ、なったあと継続できる保証もない仕事。。目指しているあいだは不安に押しつぶされそうになると思うけど、それに負けるわけにはいかない。そこで負けたらすべてが終わってしまう。。。本気でプロを目指しているアマチュアの期間というのは、将来が見えない強烈な不安と向き合いながらも前に進もうとする大きなエネルギー、強いメンタリティがあるかどうかを試されているのだと思う。

ということで、子どもに「俳優やミュージシャンを目指す」と言われたときの親の対処方法は、、、冒頭の鴻上さんのテキストにすべて書かれているので、ぜひ参考にしてください。

でもひとつ確実に言えることは、人の人生なんてひとりひとり全員違うわけで、、、ホント、どうなるかなんて、やってみなきゃ誰にも分からない。これは真理。

一見うまく行ってなさそうでも、5年後に、かつてヒマだった時期にやってた練習の成果を発揮できるチャンスにいきなり遭遇したりとか、こういうことって実際しょっちゅうあるし、そういう話もよく聞く。人間万事塞翁が馬。なので、あきらめることなく、おごることもなく、その時その時でベストを尽くしつつ、目標に向かって淡々とやっていれば、おのずと結果に繋がるんじゃないかな。

実にありきたりな結論になってしまった。

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